龍神ノズル製造のきっかけ
自動車産業で培った技術を活かす
私たちは、プラスチック精密切削を得意とし、自動車部品製造に長年携わってきました。
中でも自動車などのボディを塗装するために、塗料を霧状に噴霧するノズル部品を、20年以上製作してきました。
ある時、弊社が塗装用のノズルを作っているということを知った消防関係者から、「御社の技術があれば、新しい消防用ノズルを開発できるのではないか」というお話をいただきました。
理由を聞いてみると、今使用されている消防用ノズルは、80年前から変わっておらず、なかなか火を消せないとのことでした。
ものづくりが得意な我が国において、そんなことがあるのかと正直驚きを隠せませんでした。
「人の命を救う」
「大切な財産を守る」
「一人でも多くの命を守りたい」
2012年、そんな想いから消防用ノズルを作ってみたのが始まりでした。
消防用ノズルがどんな構造をしているのか、形状すらわからない状態からのスタート。
既存のノズルを分解して分析を重ね、、形状変更、材料変更などの修正を繰り返し、ようやく完成したのが、この龍神ノズル(旧からくりノズル)なのです。
名前の由来
取材に来て下さった新聞記者さんとお話をしていた際、放水部の部品を外し、内部の歯車機構を見ながら、放水方向が変わる説明をしていると、「まるで江戸時代から伝わるからくり人形のようだ」というコメントをくださいました。
これをきっかけに、「からくりノズル」と名付けました。
そして2020年、世界にからくりノズルを広めるため、名称を「からくりノズル」から「龍神ノズル」にリニューアルしました。